有痛性外脛骨の扁平足の治し方!原因を理解し適切な処置をすれば治る

有痛性外脛骨

有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)は、外脛骨と呼ばれる舟状骨の横にある骨が、激しい運動などにより通常以上に負荷がかかったことが原因で痛みや炎症が起きている状態です。外脛骨は、おおよそ7人に1人の割合(15%程度)で存在するといわれています。ただ、外脛骨があるからといって不都合が生じるわけではありません。

そのため、外脛骨を有するすべての人が痛みを発症するわけではなく、生活習慣やライフスタイルによって変わります。有痛性外脛骨は、特に激しいスポーツを頻繁に行っている中学生・高校生に多く、成人でもなる人もいます。

宮野先生

有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)は、足の過度な運動によって痛みが生じます。靴のワイズ(靴幅)が狭いことによって、突出しているところが当たり、刺激されることが原因です。

さらに有痛性外脛骨は扁平足をも合併することもあり、痛みが増すという悪循環も生まれてしまいます。

本記事では、有痛性外脛骨で悩んでいる方に向けて、痛みの症状の原因と扁平足の治し方や予防、再発防止方法についてまとめました。

また、扁平足が原因であらわれる痛みの治療に関する記事も詳しく書いていますので、以下を参照にしてください。

▼参考記事

インソール扁平足の痛み治療にはインソールが強い味方!歩くたび痛いのは足底筋膜炎?

有痛性外脛骨の痛みの原因と対策

外脛骨(がいけいこつ)

外脛骨(がいけいこつ)は、先天的に存在する過剰な骨のひとつで、内側のくるぶしの下あたりに存在します。すべての人にあるわけではなく、15%程度の人に見られます。外脛骨があったとしても、問題にならないこともあり、痛みを生じるものに対して有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)といいます。

有痛性外脛骨になる人とならない人、有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)になる可能性のある人は、何が原因なのでしょうか。有痛性外脛骨を発症した場合の対策や対処法など見ていきましょう。

外脛骨とその周りの骨について

有痛性外脛骨の元となる、外脛骨についてもう少し詳しく知っておきましょう。

外脛骨は、土踏まずの上にある舟状骨(しゅうじょうこつ)の内側後方にある先天的にある過剰骨です。外脛骨には後脛骨筋が密接に絡み合っており、足の激しい運動によって、後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)に当たるため、刺激が多くなると炎症を起こします。

足首の状態によっても外脛骨への負担が変わります。特に足首からかかとにかけて内側に傾く回内足ならば、外脛骨が原因で痛みを感じる可能性も増え、長時間の歩行や立ち姿勢でも辛く感じるでしょう。

外脛骨に密着している骨は舟状骨で、土踏まずのアーチの頂点に位置する舟状骨と密接な関係にあり、後脛骨筋腱にダメージが見られれば、舟状骨を支える筋肉にも影響があるため、扁平足になってしまう可能性があります。

ただ運動をしないような人には、有痛性外脛骨はあまり起こり得ないため、安静にしているというのもひとつの対処法です。

有痛性外脛骨は成人でも発症する若年性のスポーツ障害

スポーツ

有痛性外脛骨はどういった人が発症するのでしょうか。

一般的に男性より女性の方が外脛骨を有する人は多く見られ、成長期の中学生・高校生において痛みを伴うくらい問題になることがあります。特に、陸上やサッカー、バスケットボールなど、頻繁に走るスポーツで多く見られます。

痛みの原因は、過度な運動による外脛骨への負担増です。患部への負担が増えることにより、炎症を引き起こします。

成長し体重も増え、足に負担がかかるようになった中学生・高校生は、体育の授業や部活動で活発に動き回ることも増えるため、有痛性外脛骨になります。

基本的に骨の成長が止まる頃には有痛性外脛骨の症状が収まっていくといわれていますが、部活を引退する頃まで症状が続くこともあり、スポーツを断念せざるを得ない人もいます。

青春をスポーツで全うしたいという学生のためにも、有痛性外脛骨は治しておきたい症状です。

また、成人しても有痛性外脛骨は発症します。外脛骨を有しており、外脛骨が触れる後脛骨筋腱にダメージを与え、負担が増えるようなことがあれば、有痛性外脛骨が発症するでしょう。

有痛性外脛骨の治療方法は何がある?

有痛性外脛骨になってしまったら、どういった治療方法が考えられるのでしょうか。

まず、有痛性外脛骨の原因は、外脛骨が動くことによって触れている後脛骨筋腱が炎症を起こします。動かすことが原因ならば、アイシング(冷却含む)を十分に行い、安静にしておくことが絶対条件となります。

テーピングで固定することで外脛骨の負担が軽減します。そのため、運動を使った保存療法も有効です。

テーピング

炎症が酷いようなら、抗炎症剤や痛み止めの内服薬、マッサージやストレッチ、リハビリなどが行われることもあります。

宮野先生

根本解決法としては、外脛骨を切除することが考えられますが、痛みを有しない外脛骨もあるため、基本的には保存療法が選択されることが多いです。

スポーツとの関わり方や将来についても考える必要があるため、治療者本人と話しながらどのような方法を選択するかを決めることをおすすめします。

有痛性外脛骨が扁平足を悪化させる理由

有痛性外脛骨が発症すると、扁平足も併発する可能性がでてきます。なぜ、併発する可能性が高まるのでしょうか。

有痛性外脛骨と扁平足の関係性や併発した時の痛みのほど、有痛性外脛骨発症時の扁平足治療の可否など気になるポイントを見ていきましょう。

有痛性外脛骨と扁平足の関係性

有痛性外脛骨と扁平足の関係性について見ていきましょう。

扁平足は土踏まずのアーチが崩れ、足裏が地面にべったりくっついてしまっている状態です。

足裏が地面にべったりくっついてる

土踏まずのアーチが崩れる原因は、正常な骨アライメント(骨の整列状態)が形成されず、特にアーチの頂点に位置する舟状骨が、足指や後脛骨筋腱の筋力の低下により、支えきれなくなり、落ちてしまいます。

外脛骨は、舟状骨の内側後方に位置するため、ちょうど後脛骨筋腱に当たります。有痛性外脛骨が発症すると、後脛骨筋腱に負荷がかかり、腱にもダメージが残るため、舟状骨が落ちると考えられます。

そして、有痛性外脛骨になると、動かすだけで痛いため、できるだけ動かさずに過ごすか、テーピングなどで安静にします。そのため、運動する機会が減り、舟状骨を支える筋肉が衰えてしまいます。

有痛性外脛骨は扁平足の原因になることと連動しているため、併発する可能性があると解りました。

また、有痛性外脛骨以外にも扁平足の原因はあります。詳しく書いた記事がありますので、よかったら参考にしてください。

▼参考記事
足指トレーニング扁平足の原因は筋肉の衰え!治し方は負担の少ない足指トレーニングから

扁平足との合併症になるとかなりの痛みが増す

有痛性外脛骨と扁平足が、同時に発症すると痛みがかなり増します。扁平足になると土踏まずあたりが重心になり、外脛骨と足底が当たるようになることが理由です。

歩くのも辛くなり、痛い箇所を避けるように足を踏み出そうとするため、全体的なバランスが崩れてしまいます。

宮野先生

痛い症状が現れたら、早めに整形外科の先生に診てもらうことをおすすめします。

有痛性外脛骨の治療法!扁平足の治し方も合わせて解説

有痛性外脛骨の治療法について見ていきましょう。さらに、併発した扁平足の治し方も合わせて知っておくと、状況に応じて対処できるので良いですね。

有痛性外脛骨は、基本的には整形外科の先生にどのような方法で治療していくか相談をしましょう。さらに理学療法士の指導の元、マッサージや筋トレ、リハビリなど必要なメニューも組んでもらうと良いです。

ここでは、有痛性外脛骨の初期症状の対処や病院へ行くまでの応急処置を中心に記載します。

保存療法と手術療法どの治療法を選択すべきか

有痛性外脛骨の治療は大きく分けると2種類あります。余剰な骨である外脛骨を除去してしまう外科手術と手術は行わずマッサージや薬、器具などを活用する保存療法です。

有痛性外脛骨は、一般的に保存療法を選択し、治療していきます。しかし、数ヶ月経っても一向に改善されない場合は、手術療法を選択することもあります。

注意
手術を選択した場合、術後療法も考えなければ行けないため、一定の期間、患部の状況を見て、リハビリやトレーニングを行い、元の状態に戻すまで2ヶ月程度かかります。

保存療法は、外脛骨を取り除かないため、うまく付き合う方法を模索していきます。外脛骨があったとしても、すべての人が痛みを発症するわけではないため、痛みのない状態に近づけていきます。

どのようなスポーツをやっているのか。大会が近いのかなど、治療を希望する本人の事情によって異なりますが、基本的には保存療法から始めていくことになります。

痛みが酷いようならアイシングで!セルフマッサージも有効

アイシング

有痛性外脛骨の痛みが酷く、腫れや熱を持っているようなら、アイシングで応急処置を行いましょう。可能であれば、氷嚢(氷水を袋に入れたもの)を用意し、熱を持った箇所に当てて冷やすと効果的です。

注意
長時間当て続けると、凍傷の危険性もあるため、10分ごとに10分間のインターバルを設け冷やしていくと良いでしょう。

ある程度冷やしたら、冷湿布もおすすめです。

アイシングをし、できる限り安静にしておくのが早い治りの秘訣です。

セルフマッサージは、外脛骨と関連する筋肉を、痛みが出ない程度に行うのがコツです。触ってみて筋肉が固くなっているところを中心に優しくマッサージしていきます。

・後脛骨筋……足の内側の部分。膝下あたりから内くるぶしの上まで

足の内側の部分。膝下あたりから内くるぶしの上まで


・前脛骨筋……すねの前の筋肉。膝下から外側のくるぶしに向けて

すねの前の筋肉。膝下から外側のくるぶしに向けて


・足底筋膜……足底の土踏まずを中心にかかとから足指の付け根手の前まで

足底の土踏まずを中心にかかとから足指の付け根手の前

痛みが強すぎる場合は、弱めてください。ちょっとした刺激でも優しく筋肉をほぐすことにもなるため、筒状のものを筋肉に沿ってほぐすのもおすすめです。

インソールを活用した扁平足の治し方は痛みも軽減する

扁平足を併発した場合でも、有痛性外脛骨のみだったとしても、アーチサポートインソールを使った保存療法は効果的です。

有痛性外脛骨の場合、舟状骨が下がり、外脛骨が筋肉に対して刺激を与えるから強い痛みを感じます。インソールは、土踏まずのアーチを支え痛みも軽減するため、普段の生活を行う上でとても頼もしく感じるでしょう。

インソールだけでなく、マッサージやストレッチ、筋トレなども併用し、外脛骨と長く付き合える状態を目的とします。

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有痛性外脛骨発症時の扁平足の治し方はインソールを使った保存療法で

有痛性外脛骨は、土踏まずのアーチを形成する舟状骨の内側後方あたりに先天的にできた過剰の骨です。普通に生活する分には問題ない人も、運動をする際に痛みを生じる人も様々です。

特に女性に多く、中学生や高校生の思春期に痛みが生じることが多いようです。とはいえ、外脛骨を有する人は15%程度で、有痛性外脛骨にまで発展する人は限られていると考えられます。

しかし、日常生活に支障をきたすくらい痛い場合や頑張っているスポーツを断念せざるを得ない状態の人もいます。さらに扁平足を併発することもあり、そうなるとかなりの痛みを感じるようになるでしょう。

有痛性外脛骨や扁平足の治し方としては、インソールで土踏まずのアーチを正常に近づけ、マッサージで痛みを軽減し、トレーニングで痛みを感じなくなる状態を目指します。

保存療法を行っても有痛性外脛骨が発症する場合は、切除手術もひとつの選択です。どのように治療していくかは様々な方法があるため、将来を見据えながら選びたいですね。