子供の浮き指の原因は6歳までの運動不足!改善方法を理学療法士に聞いてみた

子供の浮き指の原因

両足にしっかりと体重をかけた時に足の指が浮いてしまう症状を「浮き指」といいます。浮き指は、現代の子供において無視できない症状になっており、かなりの多くの子供に見られるそうです。

浮き指は足の変形のひとつであるため、病気として診断されるわけではありません。浮き指を治すためには、原因をきっちり理解し、対処していく必要があります。

浮き指になるとしっかり足を使えないため、平坦なところで転びやすい、姿勢が悪くなる、かけっこが早くならないなど、子供の心身の成長にとってマイナスな面もでてきます。

子供の現代病ともいえる浮き指の原因と治し方について知っていきましょう。

この記事の監修者

宮野先生

昭和大学病院にて若者のスポーツ外傷から中高年の変性疾患まで整形外科患者のリハビリテーションに従事。3年間の急性期~回復期の治療経験を活かし、訪問在宅リハビリテーションに転身。
浮き指ヒール女性の浮き指の原因はヒール!理学療法士が教える足の痛みを解決する方法

浮き指とはどんな症状?

浮き指とは、どんな症状なのか見てみましょう。

浮き指とは以下のような状態

  • 親指が上に沿っている(爪が根本より先端の方が上)
  • 浮き指親指
  • 小指が浮いている
  • 人差し指が浮いている
  • 浮き指薬指
  • すべての指が浮いている(ハンマートゥ)
  • ハンマートゥ

など、子供を立たせた状態で正面から足を見た時、上記の状態があったら浮き指かもしれません。

浮き指になると、地面に設置するポイントが少ないため、バランスが取りにくくなることから、転びやすくなります。また、猫背になるなど姿勢の悪化にも繋がります。

さらに、地面に触れないため、血流にも影響が出てきます。足への刺激が少なくなるため、脳への刺激が足りなくなり、学力への影響も出てくるかもしれません。

8割の子供が浮き指?!

大人からすると、足の指は5本ともしっかりと圧がかかっている状態が普通だと思います。思い込みがあるため、浮き指という症状が気づきにくいのかもしれません。

しかし、現代の子供には浮き指という症状を持つ子供が増えてきたと言われています。2015年に都内で行われた調査では、8割もの子供に浮き指と見られる症状が確認されたとのことです。

これは都内で行われた簡易的な調査であるため、日本全国に浮き指を持つ子供が広がっているかはわかりません。しかし、便利になった現代社会において、浮き指は、なるべくしてなった症状なのかもしれません。

浮き指の確認方法!簡易的には紙一枚でできる

浮き指の確認方法は、簡単です。ひとつはフットスタンプを取ってみること。フットスタンプを見ると、圧がかかっていない指が見えてきます。

フットプリント

フットスタンプが簡単に取れないなら、紙を使っても簡単な調べ方がわかります。浮いていそうな指に紙を差し込み、難なく入ってしまったら浮き指です。

ちゃんと足に圧がかかっているなら、紙は途中で折れ曲がるはず。

また、5本の指すべてに適切な圧がかかっていないため、つま先立ちをすると長くできません。また、指が綺麗に揃わず、偏ったり、曲がったりします。

もし、足指圧力計など足圧を測る機械があったら、どれくらいの圧がかかっているか見てみましょう。

浮き指の原因は?!

浮き指の原因

多くの子供がなってしまう浮き指の原因はどういったことが考えられるでしょうか。

浮き指に気づかない大人もいるため、矯正をせずに育ってしまったらどういったことが起こり得るか。気になるポイントを見ていきましょう。

生活環境の変化が浮き指を増加

浮き指の子供が増えてきた原因は、生活環境の変化です。

歩く距離が短い、歩く頻度が少ない、外で遊ばなくなった(遊べる場所が少なくなった)、ゲームやインドアの遊びの普及により、外に出なくなった。

など、いくつかの要因は考えられますが、共通して言える点は、昭和の時代に比べて足の指を使わなくなったことが、主な原因です。

ちなみに、1980年代は1日3万歩弱も平均で歩いていたところから、2011年は1万歩程度と3分の1近くまで減少しています。

そのため、歩く距離が少なくなる都市部の方が浮き指を持つ子供は増加傾向にあります。また、田舎でも車による送り迎えが増えて、歩く頻度が減ったことで、歩く頻度が減ったと考えられます。

浮き指が原因で起こる不都合なこと

浮き指はどういった症状を引き起こすのでしょうか。浮き指は足の変形と同じで病気ではありません。そのため、浮き指自体が何か大きな問題を引き起こすわけではありません。

しかし、浮き指に連動して、色々な不都合が起こる可能性はあります。以下のような症状が考えられます。

  • 身体のバランスが崩しやすくなる
  • 重心が安定しないため、転倒しやすくなる
  • 猫背になる
  • 関節など四肢のバランスが崩れる
  • 子供の足は柔らかく、成長過程のため、変形が進む
  • 足指の筋肉が発達しにくいため、扁平足になる
  • 足への刺激が少ないことで、脳などの発達に影響がある
  • 疲れやすくなる
  • 血流の低下から足が冷えやすくなる

足は身体の土台でもあるため、連動して様々なところに小さなトラブルを生じる可能性が出てきます。

浮き指のまま成長すると大人でどうなる?

浮き指のまま成長

浮き指を持つ子供が成長したらどんな不都合が起きるのでしょうか。

前項で取り上げた症状は少なからず出てくるでしょう。さらに、それらのトラブルは人生においても影響があります。

以下のようなことが起こり得る可能性も高まりますね。

  • 運動機能が低下することにより、スポーツでの成績に伸び悩む
  • 運動に対して苦手意識を持つ
  • 姿勢の悪化による、慢性的な肩こりや腰痛
  • 成功体験が積み重ねられなくなることから自信をなくす
  • 姿勢が態度に現れてくるようになり、周りからネガティブに見られる

あげればキリが無くなるくらい、内面的な成長にもリンクするかもしれません。もちろん、浮き指以外にも原因はあるでしょうが、小さな積み重ねが人格形成にまで及びます。

大人になるにつれて様々なライフイベントが起こります。難なく乗り越えるように成長するためにも、浮き指は治した方が良いかもしれません。

浮き指の治し方3つ!原因に即した解決策

浮き指 治し方3つ

浮き指の治し方について3つ取り上げます。基本的に程度の低い浮き指の治し方が中心です。

浮き指の中でも程度はあり、著しい変形は、整形外科の先生や理学療法士に相談しながら治していくと良いでしょう。

今回紹介することを実践しても浮き指が治るのは時間がかかります。根気強く習慣化させていくことが、浮き指解消の方法です。

浮き指の治し方①:たくさん歩く!外に出て走り回る

浮き指の原因を見ていくと、歩く距離が減ったことがあげられます。昭和の時代は1日に2万歩近く歩いていたものの、インドア遊びが増えた現代は、5,000歩を下回るケースがあるそうです。

特に、学校もオンライン授業が増えてくると、登校する機会が減ります。学校へ歩いていく機会が減ることはその分、1日の歩数が減ります。

子供のライフスタイルに合わせて、外に出るような状況を作り出しましょう。

子供とはいえ、4~5歳にもなれば1日に1万歩は歩いたほうがいいという意見もあります。

ならば、歩く頻度を増やし、外に出て走り回る機会を増やせば、徐々に改善されていくでしょう。いきなり1万歩は大変なので、5,000歩、7,000歩と段階を踏むと良さそうです。

また、公園などに行き、2時間程度遊ばせるだけでも、2,000~3,000歩の歩数が稼げます。

親子で散歩に行く、公園に遊びに行く、遠出をするなど色々な方法はありますが、外に出る楽しさや危険な場所の回避方法など、教育しながら歩くと、子供のためにもなります。

外で一緒に遊ぶお友達などできると、自然と出かけるようになります。帰ってきた時に、どこに行っていたのかを聞くことをすると、親子のコミュニケーションも生まれるようになるため、プラスです。

雨の日はともかく、晴れの日は、学校から帰ってから夕暮れまでは、外で遊んでくるという習慣を身につけさせてもいいでしょう。

もちろん、防犯などの対策もきっちり行って。1日に1万歩を目標とするなら、歩数計を買い与えても面白いかもしれません。

歩くたびに数値が上がる面白さや驚きから、自然と外に出たがるようになるでしょう。

浮き指の治し方②:適切な靴を選ぶこと!

浮き指の治し方として、よく歩くことが重要だと伝えました。しかし、靴の選択を間違えると、逆効果になってしまうこともあります。

子供の足の成長は早く、気づいたらキツくなっていたということもしばしば……。

成長が早いからといって、ちょっと大きめの靴を履かせたい気持ちもわかります。しかし、大きめの靴を履くことによって、足が靴の中で動いてしまい、足指を十分に使えないことが起こります。

そのため、子供の足のサイズにぴったりな靴を選ぶことが重要です。

また、土踏まずのアーチができ始めている頃は、しっかりサポートするインソールを活用して、足の指を使いやすい状態を作ってあげることも効果的です。

たくさん歩きたいって思えるくらい、ジャストフィットした靴を買ってあげましょう。

▼参考記事
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浮き指の治し方③つま先立ちトレーニングや足指じゃんけん

浮き指の治し方は、歩いて足指を鍛えること以外にも、室内でできるトレーニングがあります。

つま先立ちで、どれくらい立っていられるかのゲームをしましょう。親子一緒になってやることで、楽しさが広がります。

つま先立ちの秒数を競ってもいいかもしれませんね。親子で、60秒間つま先立ちを行うゲームを行うなど(大変だったら30秒を2セットに分けても大丈夫です)コミュニケーションを取りながらやってみてください。笑顔あふれる時間の出来上がりです。

また、子供の足指は柔らかいため、足指じゃんけんなど一緒にやると良いでしょう。大人より綺麗に動く足を見て、笑いあえる関係を作ることで人と接する面白さを感じる大人に成長していきます。

足指じゃんけんは大人でも苦手とする人はいますし、遊び感覚のトレーニングでやると習慣化します。

1日の中でもちょっとした時間を使って、足の指を使う機会を増やしましょう。

ただ、足の指を使ってボールを掴んだりするトレーニングは、筋肉を発達させることには有効ですが、行儀が悪くなるため、躾には向きません。

▼参考記事
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子供の浮き指の原因は歩くのが減ったため!

浮き指は、何かしらの原因で足の親指や小指だけ、もしくは複数本の足指や5本すべての指が地面から浮いている状態です。

この浮き指は、子供の中でも症状を持つ子は増えているようです。

子供の浮き指の原因は、生活環境の変化によって歩くことが減ったためです。昭和の時代を生きている人からすると、便利になったことが増えました。その代償として、運動する習慣が減ったという事実もあります。昭和30年代は2万歩以上歩いていたところから、今では5,000~7,000歩というデータもあります。

特に都心で生活する子供は、学校までの距離が近く、行動範囲も限られるため、歩く距離は短くなります。また、外で遊ぶという文化が減り、家の中で遊ぶことが増えたことも原因のひとつでしょう。

子供にぴったりなサイズの靴を履かせて、歩き回ることをすれば、浮き指は自然と治っていきます。小まめに足の状態を気にかけてあげてください。