扁平足の痛みを治すテーピングの巻き方3選!理学療法士が患者に実演して解説

扁平足の治し方のひとつに、テーピングを活用する方法があります。テーピングの方法は様々で、自分一人でできるものから、誰かにテーピングを施してもらうものまで様々です。

テーピングを施してもらったあと、歩いてみると感覚が全然違います。足の指を使いやすくなり、地面を強く踏み込めるような感じもしてきます。

完全に土踏まずのアーチが落ちてしまっている扁平足の方だけでなく、アーチが少し落ちている扁平足気味の方にも、効果は実感できます。

本記事では、テーピングの簡単な理論とどういったテープを利用するのが良いか。そして、実際のテーピングのやり方をまとめました。コツを覚えれば簡単にできるようになります。

なぜ、テーピングで扁平足が治るのか

扁平足テーピング

テーピングをやってもらった方はわかりますが。歩く感覚が全然違うと感動を覚えます。では、なぜテーピングで扁平足が治るのでしょうか。

伸縮性のあるテープで筋肉を固定すると、土踏まずのアーチを支える骨(舟状骨など)を引き上げることが可能になります。通常であれば、筋肉によって支えるわけですが、テーピングがサポートの役割を果たし、きれいなアーチができあがります。

テーピングを施している間は、アーチがしっかり形成されるため、歩きやすくなります。さらに、歩行の際に足の指を使いやすくなるため、ウォーキングなどで足指の筋肉を鍛えやすくなります。

テーピングをしながら、トレーニングを行うことで、扁平足の根本解決に近づいていくでしょう。

テープの選び方!伸縮性ありのキネシオロジーテープ

扁平足テーピング

テーピング用テープの選び方も大事になってきます。今回、教えてもらったのは、キネシオロジーテープ伸縮撥水タイプです。ドラッグストアでも、Amazon等でも売っていますので見つけてください。

ちなみに、テープ幅もいくつかあり、50mmのものを選ぶと良いです。30mmだとテープに切れ込みを入れると細くなってしまうし、75mmでは足指にかける際、太くなり扱いにくいです。

初心者でも使い勝手の良い、50mm幅のキネシオロジーテープをおすすめします。

また、伸縮しないタイプもありますが、そちらはガチガチに固定する際に使います。普段から動作を行う箇所のテーピングは、動かせるように伸縮タイプを選びましょう。

扁平足を治すテーピングのやり方3つ

扁平足を治すテーピングのやり方を紹介していきます。理学療法士の宮野先生に解説してもらいながら行ったため、写真はテーピングを施してもらっている形になります。

一人でテーピングを行う際は、椅子に座り、膝に足を乗せて、足裏が目視できるような状態を作り、手順を踏んでテーピングを行いましょう。

最初は完璧にできなくても大丈夫です。回数を重ねるごとに上達していくため、どんどん試してください。

テーピングパターン①ベースとなる扁平足対策の巻き方

簡単なやり方です。
まず、足を垂直にします。そして、足の親指をグッと甲側に曲げます。

扁平足テーピング

指の付け根のところに、テープの支点をつけたら、引っ張りながらかかとの方にテープを延ばします。

扁平足テーピング

最初、指の付け根に貼る場合、3cmくらいテープの台紙を剥がし、ほかのところにくっつかないように行うとやりやすいです。

扁平足テーピング

かかとに粘着部をつけ、アキレス腱まで貼っていきます。足裏は、アーチをグッと作ったところで、シワにならないように足裏に貼り付けていきます。

扁平足テーピング

次に、土踏まずから足の甲にかけて巻いていきます。足を固めるイメージで、ギュッと締めつけて大丈夫です。

扁平足テーピング

扁平足テーピング

扁平足テーピング

一重目をしっかり巻いたら、その上に重ねるようにもう一重巻いていきます。テープが半分重なっているくらいで巻きます。

二重に巻くのは、アーチをしっかり固定することと、剥がれにくくすることです。コツとしては、足裏はしっかり貼り、足の甲の部分はふんわりと巻くイメージです。足の甲もきつく巻くと蒸れやすくなったりするので注意が必要です。

扁平足テーピング

この巻き方は、足の指を甲側に曲げた際、アーチがしっかりできるわけですが、足指が戻ろうとする際に、土踏まずに巻いたテーピングが支え、アーチができるようになります。

テーピングを施して歩いてみたところ、重心位置が変わり、足指の開き具合が全然違います。内反小趾気味だった小指も外に開くようになったそうです。

テーピングパターン②外反母趾にもアプローチ

外反母趾の痛みを緩和しつつ、扁平足にも対処できるテーピングの方法を実演してもらいました。

女性で外反母趾に悩んでいる方は、特にこのテーピング法はかなりおすすめです。歩きやすくもなり、痛みも軽減されます。一人でもできる方法ですので、マスターしましょう。

扁平足テーピング

まず、足の長さ+10cm程度の長さにキネシオロジーテープをカットします。片側のみ、真ん中に5cm程度の切れ込みを入れます(テープの幅が5cmですので2.5cmずつに分けます)。

切り込みを入れた際のみ、テープの台紙を剥がし接着面を出すと貼り付けやすいです。

台紙を少し剥がし、切り込みを入れた根元を外反母趾の突き出たところに貼ります。

扁平足テーピング

扁平足テーピング

その後、二股に分かれたテープを親指に巻きつけ固定します。親指に巻きつける際は、強く引っ張らなくて大丈夫です。

扁平足テーピング

親指にしっかり巻きついていることを確認したら、残りの台紙を剥がし、テンションをかけながらかかとの方に引っ張りつつ、足の裏に貼り付けていきます。かかとをぐるっと巻きつけ固定します。

扁平足テーピング

内側に曲がった母趾を外側に引っ張ってあげるようなイメージです。

扁平足テーピング

かかとで固定されたら、接着されていない面があったら、足の裏にきれいに貼ります。これで、外反母趾をケアしながら、指先からかかとに向かって縦方向の固定ができました。

扁平足テーピング

次に、土踏まずのアーチを作るために、横方向にテーピングを施していきます。足の甲側から横にぐるっと巻きつけられるくらい+1cm程度の長さにテープをカットします。

まず、土踏まずのアーチの頂点位置と重なる足の甲側にテープを貼っていきます。

扁平足テーピング

テープの台紙を取り粘着部をあらわにします。

テープの中央を足の甲にふわっと乗せます。

甲から足の側面にかけて垂らします(両方垂らした状態)。

扁平足テーピング

甲からギュッと足を手でつまみ、横アーチを形成しながら、垂らしたテープを巻きつけていきます。巻きつけるのは、かかと側に向け、クロスするような形でテンションをかけながら、貼ると良いでしょう。粘着が強いテープなため、ちょっと間違えても剥がしながら貼り治せます。

テープにシワができてしまったら、貼ったあとでも少しずつ剥がしながらシワを伸ばしていったらきれいになります。

扁平足テーピング

この貼り方は、外反母趾がしっかり固定され、土踏まずのアーチも形成されるため、外反母趾特有の痛みを軽減しながら、歩きやすい足が作られます。

テーピングパターン③時間ない時に試したい簡易法

扁平足テーピング

時間がない時にできる、簡易的なテーピング方もあります。まず、50mmのテープを20cm弱程度に切り、その幅を半分にします。

くるぶしから見て、足の指先側のでっぱりを見つけます。

親指で触ってみると簡単に見つけられます。長さ20cm弱、25mm幅に切ったテープの片側を、でっぱりの1cm下あたりに貼り、テンションをかけながら甲側に巻いていきます。

扁平足テーピング

扁平足テーピング

扁平足テーピング

コツは、最初に手で触って見つけた骨を上方向に引き上げることです。すると、舟状骨も上に引っ張られるため、きれいなアーチが簡易的に作られます。

土踏まずから足の甲を通してぐるっと一周固定するこのテーピング法が、一番簡単な方法です。ただ、ガッチリ固定しているわけではないので、簡易的なテーピングだとお考えください。

まとめ

扁平足の治し方のひとつとしてあげられるテーピングの巻き方を3種紹介しました。どれも一人でできる簡単なものです。

ベースとなるテーピング、外反母趾をケアしながら行うテーピング、時間のない時重宝する簡易的なテーピングです。

誰かにやってもらってもいいし、一人でも椅子に座り、テーピングしたい足を膝の上に乗せ、テーピングするとやりやすいでしょう。

基本的には、1日に1回テーピングを行い、衛生を保ってください。一度ご自身の中で試してみて、やりやすい方法をマスターすると手軽にやれるようになります。

また、あらかじめ使う分だけ、テープをカットしておくと便利です。

テーピングがしっかりできるようになれば、扁平足をはじめ足の変形を起因とする急な痛みにも対処できます。根本治療を行う際にもテーピングはやっておくと楽なので、慣れておくといいですよ。